探偵による行方調査の方法とは？自分で探す場合との違い・注意点まとめ

家出した家族や連絡のとれない友人等の行方や所在を調べる方法として、探偵事務所・興信所へ行方調査を依頼する方法があります。この記事では、探偵による行方調査の方法と、自分で調査するときのやり方・注意点を解説します。探偵に依頼した場合の料金相場や成功率を高めるポイントもまとめているので、行方調査の方法でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

Contents

探偵はどのような方法で行方調査をしているのか
自分で行方調査をする場合の方法は？
自分で人探しを行うときのデメリット・注意点
探偵に行方調査を依頼する場合のポイント
まとめ

探偵はどのような方法で行方調査をしているのか

まずは、探偵事務所・興信所による行方調査の方法と具体的な手段について詳しく見ていきましょう。

行方調査の方法①インターネット検索・SNS

近年はパソコンやスマホといったデジタル端末、またインターネットの通信技術向上により、SNSの利用がより一般的となりました。行方調査の対象者がSNSに登録している可能性も高いため、本人のアカウントを見つけ出したり、共通の知人から情報を得たりして居場所の手がかりを探す方法が広く用いられています。また画像検索等を活用して、調査対象の投稿写真から住所を特定するといった方法も導入されています。

行方調査の方法②聞き込み・張り込みによる行方調査

調査対象の知人・友人等に直接聞き込みを行い、相手の所在地を絞り込むという方法も探偵事務所・興信所でよく使われる行方調査方法の1つです。探偵はこれまでの経験やノウハウから、誰にどのような質問をすれば必要な情報が得られるのかを熟知しており、不自然さを感じさせることなくスムーズに情報収集を行えます。個人情報の取り扱いが慎重になっている昨今、いかに自然な流れで情報を聞きだせるかどうかは探偵の能力にかかっていると言えるでしょう。

行方調査の方法③独自の情報網・データベースを利用

探偵事務所・興信所では、独自のネットワークやデータベースを所有しているケースが多く、これらの情報網から行方調査を進める方法も取り入れられています。過去の調査記録だけでなく、名簿業者等から購入した情報も取り扱うため、この方法は資金力のある大手の探偵事務所であるほど有利に進めやすいという点が特徴です。聞き込み調査の前段階として、データベースを活用した行方調査が行われることもあります。

行方調査の方法④その他

捜索範囲が広域にわたる場合は、ビラ配り等を実施してより多くの情報を集める方法がとられます。また現役引退済みの警察犬や行方捜索犬などを導入し、ニオイによる行方調査を行う探偵事務所もあるようです。行方不明になってから日が浅いケースなど、ニオイによる調査が可能な場合は、調査犬のいる探偵事務所・興信所を探してみるのも1つでしょう。

自分で行方調査をする場合の方法は？

行方調査の対象者が家族や友人といった身近な人物である場合は、自分でもある程度の調査を行うことが可能です。続いて、自分で行方調査を進める場合の方法について詳しく見ていきましょう。

行方調査の方法①インターネット検索・SNS

探偵事務所・興信所の場合と同様、調査対象のSNSやメールから居場所に繋がる情報を集めるという方法がおすすめです。本名で利用するFacebookや、写真情報の多いinstagram等は比較的情報を集めやすいため、対象者が利用している場合はチェックしてみると良いでしょう。また調査対象の趣味や所属団体等が分かる場合は、関連するアカウントから相手を辿れる可能性もあります。

行方調査の方法②聞き込み

家出した家族を探すといったケースでは、親戚や本人の友人、また職場等へ聞き込みを行う方法も利用できます。ただし、身近な相手だからといってスムーズに情報を聞き出せるとは限らないため、想定よりも時間がかかってしまう可能性を踏まえ、緊急性が高い場合は警察や探偵に相談するようにしましょう。また周囲に聞き込みを行うことで、相手が探されていることに気付き、更に遠くへ移動してしまう可能性もあります。

行方調査の方法③公開情報の確認

一般人が行方調査を行う場合は、電話帳やゼンリン住宅地図といった公開情報を利用する方法も1つです。ただし、これらの情報には無料でアクセスできるわけではなく、地図の購入等に一定のコストがかかります。また全ての情報が掲載されているわけでもないため、コストをかけても行方調査の手がかりを得られない可能性も充分に考えられます。

自分で人探しを行うときのデメリット・注意点

自力で行方調査を行う場合は、以下のようなデメリット・注意点について理解しておくようにしましょう。

探偵による行方調査と比較して発見率が低い

自力で行方調査を行う場合、探偵に依頼するよりもコストを抑えられる一方、調査の成功率としてはどうしても低くなってしまいます。発見できる可能性がゼロというわけではないものの、探偵による調査方法と比較して、一般人の調査には限界があると言わざるを得ないでしょう。調査期間が長引くほど発見率も低下するため、早急に発見したい場合は探偵等に協力を仰ぐ方が効率的です。

法律に触れる方法での調査はNG！

相手の居場所を突き止めたいという気持ちが強いあまり、相手に迷惑のかかる方法や、法律に触れる方法で調査を行うといったことがないよう注意しましょう。例えば相手の家に勝手に侵入したり、付きまといにあたるような行為をとったりすると、結果的に自分自身の立場を不利にしてしまう可能性があります。合法の範囲内で調査を行い、自力での捜索が難しいと感じた場合は探偵等に依頼することをおすすめします。

事件性がある場合は速やかに警察へ相談を

行方調査の対象者が何らかの犯罪・事件に巻き込まれている可能性がある場合は、速やかに警察へ相談しましょう。特に未成年の子どもが行方不明になった場合や、精神的な病等で自殺をほのめかす様子があった場合には、至急居場所を突き止める必要があります。また事件性が薄いと考えられるケースであっても、警察に捜索願を出しておくことで、運良く発見される可能性もあります。ただし行方調査の対象者がすでに成人している場合は、警察が発見したとしても帰宅を強制することができないため、自身で連絡をとって説得する必要がある点を理解しておきましょう。

探偵に行方調査を依頼する場合のポイント

警察による行方調査が期待できない場合や、自力での行方調査が難しい場合は、探偵事務所・興信所へ相談するのがおすすめです。最後に、探偵事務所・興信所へ行方調査を依頼するメリットと、一般的な行方調査の料金相場をチェックしていきましょう。

行方調査の料金相場とは

多くの探偵事務所・興信所では、行方調査の難易度によって料金プランが変動する仕組みとなっています。およその費用相場として、行方調査に関する料金プランの一例を紹介します。

プラン	着手金	成功報酬
難易度A	5～10万円	5～10万円
難易度B	10～20万円	10～20万円
難易度C	20～50万円	20～30万円
難易度D	50～100万円	30～50万円

着手金は行方不明にかかる人件費・交通費等の諸費用のことで、基本料金として設定されている場合がほとんどです。また成功報酬は依頼が達成された場合に追加で支払う料金のことで、探偵事務所の中には着手金を設定せず、完全成功報酬型で運営しているところもあります。行方調査に関する依頼のうち、難易度が高いと判断されやすいケースには以下のようなものが挙げられます。

音信不通になってしまった外国籍の親族と連絡を取りたい
幼少期の同級生・初恋の人と再会したい
嘘の投資話で被害を受けたため相手側と話しを付けたい
街中で困っていたときに助けてくれた人にお礼がしたいが名前もわからない
金銭を貸した相手が逃げてしまったので探したい　など

このように、調査相手に関連する情報が少ない・古い・確実でないといった場合は、難易度が高く費用も高額になりやすいため注意しましょう。また相手が意図的に身を隠していたり、何らかのトラブルから逃げていたりする場合も情報をつかみにくいとされます。難易度の高い人探しを依頼する際は、事前に予算等を決めたうえで調査方法を検討していくと安心です。

信頼できる探偵事務所・興信所の探し方

探偵事務所・興信所の中には、違法な調査方法を用いたり、相場を大幅に上回る費用を請求したりする悪徳業者も存在します。こうした悪徳業者に誤って依頼してしまうと更なるトラブルに繋がる可能性があるため、探偵を利用する際は複数の事務所を比較・検討することが大切です。信頼できる探偵事務所・興信所を見分ける方法として、以下のポイントをチェックすることをおすすめします。

広告やキャッチコピー等に誇大表現がないかどうか（注意が必要な例：成功率100%！等）
相場と比較して料金が高すぎるまたは安すぎることがないか
探偵業届出番号がWebサイトに明記されているか
過去に行政処分を受けたことがないか
問い合わせへの対応が丁寧かどうか　等

発見率を高めるコツ

探偵による行方調査を成功させるには、依頼者からの情報提供の量・質も重要なポイントとなります。以下のような情報があらかじめ分かっている場合は、依頼する際に探偵側と共有するようにしましょう。

対象者の名前・生年月日
携帯電話の番号
勤務先・所属している団体
顔が写っている写真
実家の住所
交友関係・親戚の情報
SNSのアカウント
身長・体重やその他身体的特徴
最後に出会った場所と状況
趣味・行きつけのお店　など

ちょっとした情報であっても、それが確実性の高い内容であれば手がかりとして活用できる場合があります。「これは必要のない情報かも」と判断してしまわず、まずは一通り探偵事務所・興信所と共有しておくようにしましょう。また情報の精度を下げないためにも、行方調査を思い立ったら早めに相談することが大切です。時間が経過するほど情報が古くなり、調査相手を探し出すことが困難になってしまうためです。多くの探偵事務所では、Webサイトに無料・匿名の相談フォームを設置しているので、これらを利用して少しでも早く行方調査を始めることをおすすめします。