人探し・所在調査
失踪者を捜索する3つの方法。残された人の心がまえも解説

失踪者の捜索方法3選!緊急性や関係性で紹介

「家族や恋人が失踪した。どうやって探せばいいの?」 「失踪者の捜索願を警察に届ければ見つけてくれる?」 大切な人が失踪してしまった場合、どのように探せば良いのでしょうか。 「とりあえず警察!」と思われる方も多いでしょうが、特定の理由がない場合、警察が積極的に捜索してくれることは期待できません。 統計によると、9歳以下の児童も年間1,000人は行方不明になっており、全年代では年間約8万人が失踪者となっているのです。 この記事では、失踪者を捜索する方法やプロの捜索方法を解説します。 大事な人が失踪した際に心得ておくべきことも解説していますので、ぜひ参考になさってください。
参考:警察庁「令和3年における行方不明者の状況」
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R03yukuefumeisha.pdf

株式会社ワンプロテクト 代表取締役

記事の監修担当者:
髙村 一成 氏

人探し・浮気調査・企業調査などを専門として行うプロ集団「FUJIリサーチ」の代表。アドバイザー・企画課・機動課の3つのチームを構成し、これまで累計3000件以上もの調査を成功させてきた。

失踪者を捜索する3つの方法

失踪者を捜索する方法としては、次の3つがあります。
  • 自分で探す
  • 警察に行方不明者届(旧捜索願)を出す
  • 探偵に依頼する
対象者との関係性や緊急性の有無により、ベストな捜索方法が変わってきます。 ここでは、それぞれの捜索方法についてメリット、デメリットを交えながら徹底解説しますので、ぜひ参考になさって下さい。

自分で失踪者を探す方法(日本国内)

自分で失踪者を探す方法 日本国内で、自分で失踪者を探すのは、簡単ではありません。 家族や友人などの協力が得られる場合であっても、探す場所は限られます。 少しでも多くの人の協力が得られると見つかりやすくなりますが、実際に失踪者を探すのは大変です。 警察に行方不明者届を出した場合も、「一般家出人」として扱われると積極的な捜索をしてもらえないことが多いでしょう。 ただ、自分たちで失踪者を探すにはいくつかの方法がありますので、紹介していきます。 ※一般家出人とは、自分の意志で行方をくらませる人のことです。家出や借金苦で夜逃げした場合も一般家出人として扱われます。

失踪者がよく行く場所を探す

行方不明になった人が通勤していた会社の近くや学校など、家出人の行動範囲を重点的に探すと、見つかる可能性があるでしょう。 実際にそのような場所での失踪者の発見例もあります。 良く行っていたお店や公園、知人や友人の家などを念入りにチェックしたり、失踪者が頻繁に訪れた場所で協力をお願いすると、力になってもらえるかも知れません。

スマホの機能を活用して捜索(児童の場合も含む)

失踪者の携帯に電話やメールで連絡を送ると、反応してもらえる可能性があります。 相手からの反応がなくとも継続して連絡し、探していることをアピールしましょう。家出人の場合、帰宅しようという気持ちになることも期待できます。 また、失踪者の友人にも協力を依頼すれば、多くの人が失踪者を探していることが伝わります。 GPS機能が使える場合には、失踪者の居場所が特定できることもありますので試してみると良いでしょう。

周囲(ご近所さん、友人など)への聞き込み

会社の同僚や上司、学校の友達や先生など、失踪者とつながりがある人に聞き込みを行うと、どこにいるかが分かることがあります。 趣味仲間などに協力を呼び掛けることでも家出人が見つかりやすくなり、救出できる可能性が高くなるでしょう。 また、一般社団法人日本失踪者捜索協力機構などに相談をすると、情報を拡散してもらえます。 たくさんの人が協力することで失踪者が見つかる可能性が上がりますので、できるだけ大勢の人に声をかけるようにしてください。

ビラ配り・SNS関連の活用

失踪者の情報が書かれたビラを配布すると、多くの人に協力してもらいやすいでしょう。 ただし、ビラを配ったり貼ったりするには許可が必要ですので、あらかじめ許可を取っておく必要があります。 ビラには失踪者の似顔絵などを載せておくのがおすすめ。 漫画タッチではなく、本物に近い写真のような似顔絵であれば見つかりやすくなります。 そのほか、SNSやブログなどで拡散を希望し、少しでも多くの情報提供を呼び掛けましょう。

ビラ配り・SNS活用のメリット・デメリット

メリット デメリット
ビラ配り ・ビラ配布時に対象者の特徴など
口頭で詳しく説明できる
・ネット上に情報が残らない
・ろくに見もせず捨てられる
可能性がある
・道に捨てられると
迷惑がかかる
・印刷代がかかる
SNS ・拡散力が大きい
・無料でできる
・ネット上に情報が残る
ビラ配りとSNS、どちらにしても対象者の情報が不特定多数の人に知られてしまうことには注意が必要です。 自分の情報が知らない人に行き渡っていることを対象者が知れば、気分を害する可能性もあります。 対象者の気持ちを考えたときにビラ配りやSNSでの拡散は気が引けるという方は、後述する探偵に依頼するのがおすすめです。

警察に行方不明の申立てをする

警察に行方不明の申立てをする 家族が失踪した場合、警察に行方不明者届を出す方法があります。 (ただし「行方不明者届」は、家族や同居人など対象者と戸籍上でも親密な関係にあるひとでなければ申し立てができません) ただ、行方不明者届(捜索願)を出せば警察が必ず動いてくれるというわけではありません。 失踪の経緯により、行方不明者は「特異行方不明者」と「一般行方不明者」に分けられますが、警察が積極的に捜査してくれるのは特異行方不明者の場合です。
この規則において「行方不明者」とは、生活の本拠を離れ、その行方が明らかでない者であって、第六条第一項の規定により届出がなされたものをいう。 殺人、誘拐等の犯罪により、その生命又は身体に危険が生じているおそれがある者 少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある者 行方不明となる直前の行動その他の事情に照らして、水難、交通事故その他の生命にかかわる事故に遭遇しているおそれがある者 遺書があること、平素の言動その他の事情に照らして、自殺のおそれがある者 精神障害の状態にあること、危険物を携帯していることその他の事情に照らして、自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがある者 病人、高齢者、年少者その他の者であって、自救能力がないことにより、その生命又は身体に危険が生じるおそれがあるもの 引用:行方不明者発見活動に関する規則 第一章 第二条 (https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=421M60400000013)
また特異行方不明者の場合でも、前述の通り行方不明者届は年間約8万件提出されているため、すべてに対応しきれていないのが現状です。 そのため、大切な人が失踪した場合は、探偵にも合わせて捜索を依頼することをおすすめします。

失踪者に行方不明者届(旧捜索願)を出す手順

行方不明者届は、失踪者が行方不明になった時の住所を管轄する警察署に出します。 また、行方不明になった場所や届け出る人の住所を管轄する警察署にも相談が可能です。 失踪者の行方不明届を出すときには、免許証や保険証、パスポートなどの身分証明書の提示が求められます。 加えて、届出をする人の印鑑も必要ですので用意しておきましょう。 行方不明者届には失踪者の住所や名前、誕生日、体型、容姿の特徴などを記入します。 行方不明になった場所や日時、そのときに着ていた洋服なども細かく書くことが大切です。 さらに、失踪者の病気の有無や薬物を利用した経験なども捜索時に役に立つため、正確に書く必要があります。 わからないところは空白でも問題ありませんが、できるだけ多くの情報があると捜索しやすいでしょう。

失踪届との違い

大切な人が行方不明になったときに出すのが「行方不明者届」ですが、似たような名前に「失踪届」があります。 行方不明者届は、警察に行方不明者の捜索を依頼するもので、失踪届は行方不明者を死亡者扱いにしたいときに届け出るものです。 失踪届は長い間行方不明になっている夫と離婚したいという場合などに出されることが多く、保険金を受け取りたいという理由から出されることもあるでしょう。 ただし、失踪届を出しても行方不明の人を捜索してもらうことはできません。 また、失踪届を出すには家庭裁判所から失踪宣告を受けなければならないため注意が必要です。 さらに、行方不明者の家族や配偶者、婚約者、相続人、財産管理人にのみ出す権利が認められているものであり、その他の人が勝手に出すことはできません。 一方の行方不明者届(旧捜索願)は、血縁に関係なく出せるものです。

探偵に失踪者の捜索を依頼する

探偵に失踪者の捜索を依頼する 自分で失踪者を見つけ出すのは非常に難しいことです。 そこで、探偵などに協力を依頼し、失踪者探しを依頼する方法もあります。 探偵は行方不明者を探すプロですので、海外ドラマ「失踪者捜索人マサントニオ」のように、大切な人を見つけてくれる可能性が高くなるでしょう。

なぜ探偵は失踪者を見つけやすいのか

探偵には失踪者探しのノウハウがあり、長年の経験から失踪者の居場所を突き止めることが可能です。 また、探偵は探偵業法により「聞き込み」や「張り込み」「尾行」などの調査が認められています。 自分でこれらの調査をするとストーカー規制法などに触れることがありますが、探偵であれば問題なく行えるのです。

探偵に協力を依頼するメリット

探偵への相談は無料で行っていることが多く、失踪者探しに関するアドバイスを受けることもできます。 一般の人でもできる方法を教えてもらえる可能性もありますので、相談してみるのが良いでしょう。 良心的な探偵事務所であれば、無理に契約を結ばせることがありません。

探偵に依頼するとお金が必要

探偵に失踪者探しを依頼すると、お金がかかります。 費用は探偵事務所によって異なりますが、数万円~数百万円かかることもあるでしょう。 ただし、お金をかけて失踪者探しに協力してもらうのですから、信頼のおける探偵事務所を選ばなくてはなりません。 よって、積極的かつ合法的に調査を行い、協力的に失踪者を探してくれる探偵事務所を選びましょう。 また、良心的な見積りを提示し、見積りの内容についてもしっかりと説明が受けられる事務所であれば安心して依頼できます。

探偵事務所の選び方

探偵事務所の選び方 警視庁によれば、探偵事務所は全国に6,693件も存在していることが分かっています。
(参考:https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/R3tanteigyougaikyou.pdf)
探偵に依頼する場合、多くの探偵事務所の中から選ぶのは大変です。 そこで、相談する探偵事務所を選ぶ際に見ておきたいポイントを解説します。 探偵事務所を選ぶときは、次の3つに着目しましょう。
  • 公安委員会に届け出を出している
  • 実績が豊富にある
  • きちんとした調査報告書を出してくれる

公安委員会に届け出を出している

依頼を検討している探偵事務所が各都道府県の公安委員会に届け出を出しているかは、必ずチェックしましょう。 探偵業を営む際は公安委員会へ届け出を出すことが義務づけられています。 届け出を出さずに探偵業を行っていると違法行為に当たります。 違法に営業している探偵事務所に依頼しても成果は期待できず、トラブルに巻き込まれる可能性が高いでしょう。 届け出を出しているかは絶対に確認してください。

実績が豊富にある

失踪者を見つけ出した実績が豊富にあるのかも重要ポイントです。 実績が豊富であれば、多くの場合ホームページに記載があります。 依頼前に実績を確認しましょう。

調査計画を立て報告書を出してくれる

優良な探偵事務所は、きっちりと書かれた調査報告書を出してくれます。 調査報告書とは、どんな調査を行い結果はどうだったのかを記載したものです。 適当な探偵事務所なら、一応報告書は出すものの空欄だらけというケースがあります。 相談時に調査報告書のサンプルを見せてもらうことをおすすめします。

大切な人が失踪してしまったら

大切な人が失踪したときに心得ておきたいこと 家族や恋人など、大切な人が失踪してしまったら、頭が真っ白になってしまうこでしょう。でも、焦っても状況は変わりません。 落ち着いて行動するのは難しいかもしれませんが、大切な人と一日も早く再会するために、抑えておきたいポイントをくわしく解説します。

早期解決のポイントは「素早い対応」

失踪者の発見は時間が経つほど困難になります。 警察庁の「令和3年中における行方不明者の状況」によれば、捜索願の受理当日に行方不明者が発見された割合は51.3%です。(2022年度は未発表) このことからも、失踪を早期に解決するためには「素早い対応」がいかに大切なのかがお分かり頂けるでしょう。
(参考:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R03yukuefumeisha_zuhyou.pdf)
失踪者を捜索する際には、失踪者が残した痕跡(行動履歴など)や目撃情報が重要な手がかりとなりますが、これらは人の記憶によるものが多いため、時間が経つにつれて少しずつ薄れてしまいます。 また、失踪者が「見つかりたくない」という意思をもって失踪している場合、以下のような行動を起こす可能性があります。
  • 遠くへ移動する
  • 生活していた痕跡や証拠を消す
  • スマホを解約する
  • 整形する
失踪者がこれらの行動を起こした場合には集めた情報が無駄になることもあり、失踪者の発見が遠のいてしまう恐れがあるため、失踪者の捜索は一日も早く対応することが大切です。

失踪者の手がかりや情報をまとめておく

警察や探偵に失踪者の捜索を依頼する場合には、失踪者の情報や手がかりを集めておけば捜索がスムーズに進みます。 また、調査の手間が省ければ調査費用を抑えられる可能性もあります。 有効な情報(原因など)や手がかりとは、以下のようなものです。
  • 失踪者の名前、年齢、性別
  • 失踪者の外見(写真があればなお良し)
  • 失踪者の学校や勤務先
  • 失踪者の連絡先
  • 失踪者が残していった持ち物、ゴミ
  • 失踪者がよく行く場所
家族が失踪した場合は、家の中の物が無くなっていないか必ずチェックしましょう。何か無くなっているものがあれば、失踪者を発見する手掛かりになる可能性があります。

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まとめ

失踪者を捜索する方法としては、
  • 自分で探す
  • 警察に行方不明届(旧捜索願)を出す
  • 探偵に依頼する
の3つがありますが、失踪者の捜索を自分で行うのは難しいため、警察と探偵に依頼するのが望ましいです。 なお、その際は失踪者の情報や手がかりが多いほどスムーズな捜索が可能です。 失踪者を発見するために何よりも大切なのは「素早い対応」です。 大切な人の失踪に気づいたら、一日も早く警察や探偵に捜索を依頼しましょう。

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