こんにちは。
弁護士の林 孝匡です。
ホントウにあった不倫裁判を解説します(東京地裁 R3.10.21)
妻が、サッカークラブのコーチと恋に落ちた事件です。
そのサッカークラブには息子が通っていました。
しかも夫は・・・コーチと面識あり。
地獄絵図です。
夫がブチギレでコーチに慰謝料請求。
探偵に依頼して証拠をつかんでいました。
裁判所「コーチは夫に慰謝料90万円払え」
以下、事件の詳細を解説します。
※ 争いを一部抜粋して簡略化
※ 判決の本質を損なわないよう一部フランクな会話に変換
登場人物
- 夫…S44生
- 妻…S55生
- 長男…H19生
- 次男…H22生
- 妻の不倫相手…サッカークラブのコーチ(次男を指導していた)
夫婦関係が冷えきる
ーー 旦那さんとの関係が冷えてきたのは、いつ頃からですか?
妻「結婚して10年たったころには、もう寝室を別にしていました。夫は『お金についてのすべての権限は自分にある』と言い切るような人で、家に入れてくれるお金も少なかったんです。家事を手伝うなども一切してくれませんでした」
ーー 旦那さんを交えての家族間の交流も消えてましたか?
妻「いえ。家族旅行などには行ってました」
離婚を決意?
ガマンの限界に達していたのでしょう。妻は自分の妹にこんなLINEを送りました。
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- 1番は離婚したいのに出来ない
- 我慢してきた12年間のツケが回ってきた
- 顔を見るのもイヤだし、もうただ、ただ気持ち悪い
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ラブ・ストーリーは突然に
その約1年後。サッカークラブのコーチのY男は 次男担当のコーチになりました。
妻は、Y男に対して、子どもたちのことで相談するようになりました(このあたりから距離が縮まっていったのでしょう)
ーー 旦那さんは、妻を寝盗ったY男コーチに会ったことがあるんですか?
夫「はい…。次男の練習の送迎をしていましたし、練習試合の応援をしに行ったこともあるので、Y男コーチと挨拶をかわしたことも数回ありました」
急接近か
急接近したのは【ママ友の会】です。サッカークラブのママさん達が開催していた食事会に、Y男コーチも参加することがあったんです。
ここでお酒が入ったのかは不明ですが、普段話せない込み入った話が行われたのです(後述)
不倫旅行!
ママ友会の4ヶ月後、妻とY男コーチは不倫旅行に出かけます。温泉です。さらにその4ヶ月後には、東京都内のホテルで3時間ほど滞在しました。
探偵がこの証拠を押さえました。
裁判所のジャッジ
裁判「コーチは夫に慰謝料90万円払え」
結論は以上ですが、裁判で争われた点を見ていきましょう。
不貞行為はあったのか?
探偵がお泊まりを押さえたら99.9%勝ちなのですが、Y男はこんな反論を。
Y男コーチ「SEXはしてません…」
ーー 裁判所さん、いかがですか?
裁判所「何ら説得的な説明がなされていない。不貞行為があったと認定する」
1発KOです。
はい、探偵がお泊まりを押さえたら、相手がどうあがこうがほぼ勝てるので、探偵に依頼して確実な証拠を押さえてもらいましょう。
夫婦関係は破綻していたか?
Y男コーチは、まだあがきます。
Y男コーチ「この夫婦の関係は破綻していました。なので私が奥さんとSEXしたとしてもセーフです」
不倫した時点で、かりに夫婦関係が破綻していればY男コーチの主張は正しいのですが、裁判所は一蹴。
裁判所「不貞行為が行われた時点では、夫婦関係が法的保護に値しないほど実質的に破綻していたということはできない」
Y男コーチ、無念でした。裁判所が「夫婦関係は破綻してねぇ」と判断した理由は、以下のとおりです。
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- 夏休みに家族で沖縄旅行に行っていた
- 家族で外食していた
- 家族で夫の誕生日パーティーを開いていた
- 妻の誕生日パーティーも開いていた
- 長男の卒業式に夫婦で参加していた…etc
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あと、仲良しそうな夫婦LINEもありました。不倫温泉旅行の1ヶ月ほど前、妻が友人とライブにいったときに夫婦間でなされたLINEです。どうぞ。
妻「近い席でした!やった!」
夫「いいねー。楽しんで!」
妻「鍋に具沢山スープ、ご飯を炊いたので、みんなで食べてください」
夫「オッケーです、わかりました!」
これらの証拠を見て、裁判所は「夫婦関係は破綻してねぇ」と判断しました。
夫婦関係が破綻してると思ってた?
まだY男コーチは、あがきますよ。
Y男コーチ「でもでもでも!この夫婦は破綻していると、私は信じていたのです」
ーー 信じたり理由は、何ですのん?
Y男コーチ「ママ友の食事会に呼ばれたとき、奥さんが『夫とは家庭内別居状態なのよ。食事もほぼ別にとっているし、夜の営みもないし』と言っていました。何回も言ってましたね。これを聞いて私は、この夫婦はもうオワッてると思っていました。なので奥さんとSEXした私に過失はありません」
ーー 裁判所さん、いかがですか?
裁判所「シャラップですね。Y男コーチは、この夫婦が一緒に試合の応援に来ていたことを目撃していたし、旦那さんに挨拶したことも数回あったじゃん。なのでY男コーチに少なくとも一定の過失はあったと言わざるをえない」
ーー ちょ、Y男さん!胸ぐらをつかまないでください!まだ何か!?
Y男コーチ「ママ友会で奥さんから『夫とはオワっている』と何度も聞かされたんですよ!フツー信じるじゃないですか!」
裁判所「奥さんからの一方的な説明にすぎない」
一蹴されました。
探偵に依頼して確実な証拠を
今回みてきたとおり、裁判になると不倫相手はいろんな反論をしていきます。多いのが今回のように「この夫婦の関係はすでに破綻していた」「私は夫婦関係が破綻していると思っていた」というものですね。
この反論が通ることはあまりないので心配しなくていいですが、大事なのは、探偵に依頼して不倫の確実な証拠を押さえることです。不倫の証拠を押さえていれば、相当有利に交渉や裁判を進めることができます。
「旦那の行動が怪しい…」「最近、妻の飲み会が多い…」など浮気注意報が出ている方は、一度、探偵に相談することをオススメします。
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