こんにちは。
弁護士の林 孝匡です。
ホントウにあった令和の不倫裁判を解説します。(東京地裁 R1.10.2)
妻と不倫相手がチャットで、以下の赤裸々なメッセージのやりとりをしていました。
- 気持ち良かった
- あんなにうまいの変だと思った(笑)
- 「私,ちょっとだけ舌が長いかもしれないから」
このチャットを夫が見つけてしまいます。
夫は探偵に依頼。
探偵が、シティホテルでのお泊まりを激写しました。
裁判所は、探偵の報告書を根拠として不貞行為を認定。「不倫相手は夫に慰謝料200万円はらえ」と命じました。
以下、事件を分かりやすく解説します。ノンフィクション不倫裁判を通じて探偵の報告書の重要性をご理解いただければと思います。
※ 争いを一部抜粋して簡略化
※ 判決の本質を損なわないよう一部フランクな会話に変換
当事者
- 夫
- 妻・・・美香(仮名)
- 長男・・・10歳くらい
- 次男・・・4歳くらい
- 妻の不倫相手・・・マサオ(仮名)
美香とマサオは、かつて同じ会社で働いていました。
探偵に依頼をしたきっかけ
ーー 旦那さん、「妻が不倫してるかも…」と思ったきっかけは何ですか?
夫
「ある日、妻のスマホが鳴ったんです。そのときの妻の仕草や表情でコレは何か怪しいぞと疑い始めました。その後、PCで妻と不倫相手らしき相手のメッセージのやりとりを見て、これは不倫をしてる!と確信して、探偵に依頼しました」
ーー メッセージのやりとりだけだと弱いですからね。探偵への依頼、素晴らしいご判断です。
3回のシティホテル不倫
以下、3回のシティホテル不倫を見ていきましょう。
シティホテル不倫(1回目)
東京上野のシティホテルです。宿泊ではなく休憩です。
時間は「午後5時11分〜午後10時49分」でした。
シティホテル不倫(2回目)
お台場のシティホテルです。
今回も宿泊ではなく休憩(判決文からは滞在時間不明)でした。
ラブラブチャット
お台場シティホテルの翌日のこと。美香とマサオは、以下のようなラブラブチャットをしていました。
妻
「昨日何だかんだで」
「ゆっくりしたけど寝なかったし」
「寝たけど寝てない不思識」
マサオ
「美香は汗いっぱいかいたし 」
妻
「思い出すと色々と」
マサオ
「気持ち良かった」
「どんなことが好きだと自覚したのかな」
妻
「マサオくんのこと」
「好きなんだなって」
マサオ
「 何かに目覚めたのかと(笑) 」
妻
「えー(笑) 」
「正直 」
「 いや、目覚めさせられたと思っているよ」
「実はちょっとだけ」
「ちょっとだけ調べてみたところを」
「うまいって言ってくれたから」
「調べてみて、こんな感じかなって迷いながらだったけど良かった」
「・・ ここまでにしておこうっと」
マサオ
「それでパワーアップしてたんだ!」
妻
「わかんない。マサオくんもパワーアップしてた気がする」
マサオ
「あんなにうまいの変だと思った(笑) 」
「知る限り、慣れてるわけないし、と」
妻
「私,ちょっとだけ舌が長いかもしれないから」
「関係あるか分からないけど頑張った」
マサオ
「この話題のせいで」
「また昨日みたいな状態になってきて困ってる」
ーー マサオ興奮してんじゃないよ!こういうやりとりは判決文に残るのです。
以下は、 判決文からの引用になります。
シティホテル不倫(3回目)
神3回目は戸のシティホテル。
今回は宿泊で、午後10時頃〜翌朝11時の利用でした。
夫は、探偵の調査報告書を証拠として、マサオに対して慰謝料請求訴訟を起こしました。
裁判所のジャッジ
夫の勝訴です。
裁判所は探偵の調査報告書を根拠として不貞行為を認定。「マサオは夫に対して慰謝料200万円を払え」と命じました。
探偵の調査報告書がなければ、危なかったかもしれません。
なぜなら、ラブラブチャットだけだと裁判所が「SEXしてるとは断定できない」と判断するおそれがあるからです。
裁判になると不倫相手は「絶対にSEXしてない!」と色々な反論をしてくるんです。
今回のケースでも、マサオが裁判であがきまくっています。以下、あがきの一部始終をどうぞ。
シティホテル(1回目)
マサオ
「シティホテルでSEXしてません!シティホテルに行ったのは、美香が体調が悪くなった時のために休憩用にホテルを予約しており、実際に体調が悪くなったので同行したにすぎません。その際、ホテルに不審な男性客がいたので私が部屋まで送り、しばらく様子を見ていたのです」
夫
「妻とマサオとのfacebookメッセンジャーには『ハグしたりされた』『ひざまくらが割とすぐに終わっちゃった』『たくさんキスした』とのメッセージが残されていました」
マサオ
「いやいや!『ハグ』というのは挨拶にすぎません」
ーー 欧米か!裁判官、いかがですか?
裁判所
「マサオの反論はおよそ信用するに足りない内容と言わざるを得ない」
ワンナウトです。
シティホテル(2回目)
ーー 赤裸々チャット(「気持ち良かった」「「あんなにうまいの変だと思ったなど」) が残ってますが、どんなご反論が?
マサオ
「あのチャットはSEXのことを回想していたのではありません。『汗いっぱいかいた』というのは当時歩いた際などに汗をいっぱいかいたことを伝えただけですし、『気持ちよかった』『あんなにうまいの変だと思った』というのは、実はマッサージのことを指していたのです!」
ーー 裁判官、いかがですか?
裁判所
「およそ信用するに足りない内容と言わざるを得ない」
マッサージ反論。
うまいこと言ってきましたが、妻が「私,ちょっとだけ舌が長いかもしれないから」って言っちゃってますからね。
舌を使って肩をもむのでしょうか?・・・ツーアウトです。あとがなくなりました。
シティホテル(3回目)
夫
「朝、手をつないでホテルから出てきてますやん…」
ーー 探偵さんの激写ですね!
マサオ
「宿泊したのは事実ですが、実はその時、美香は生理だったんです。なのでSEXしてません」
ーー 裁判官、とどめをお願います。
裁判所
「美香(妻)が生理であったことを認めるに足りる証拠はない上、仮に、当日、性行為を行わなかったとしても、2人が示し合わせてホテルの予約を入れて同宿している時点において、それまでの間に性的な関係があったことを推認できる」
スリーアウト・チェンジ!
マサオの言い訳大喜利はオール撃沈しました。
記事まとめ:探偵の調査報告書は不倫裁判の決め手になります。まずはご相談ください。
というわけで今回、探偵の調査報告書があったから夫は勝訴できました。裁判では「証拠が命」です。
今回マサオがあがいているとおり、裁判になると浮気相手と配偶者は2億%「SEXしてない」と反論してきます。なので一撃でトドメを刺す証拠が必要なのです。
素人がお泊まりの証拠を確保しようとすると失敗する可能性が高いので、プロである探偵に依頼しましょう。
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