探偵事務所や興信所が依頼を受けて浮気調査や素行調査など、さまざまな調査を行うことはよく知られています。
ただ調査がどのように進められていくのか、その流れを理解している人はそれほど多くありません。
この記事では探偵に調査を依頼する流れを分かりやすく解説します。
無料相談や面談、契約といった一連の流れの中で確認すべきポイントも解説しますので、浮気調査や素行調査、その他の調査の依頼を検討している方はぜひ最後まで読んでみてください。
探偵や興信所に依頼する基本的な流れ
探偵や興信所に調査を依頼する基本的な流れを確認しておきましょう。
- 無料相談
- 面談
- 見積もり
- 契約
- 調査開始
- 調査報告
- アフターフォロー
調査の流れは探偵事務所により若干の違いはあるものの基本的には同じです。
ここでは各場面で確認すべきポイントを交えながら、探偵に調査を依頼する一連の流れを分かりやすく解説します。
事前の無料相談時に確認すべきポイント
探偵に調査依頼する流れの中で、初めて探偵事務所にコンタクトをとるのが無料相談です。
事務所によっては有料で相談を受けるところもありますが、多くの場合無料で相談できます。
この無料相談では素行調査の下調べとしてお悩みやトラブルについての聞き取りが行われますが、その流れの中で確認される内容は次のようなことです。
- 調査対象者は誰なのか
- 調査対象者との関係
- 何を調べたいのか
- 素行調査の目的
- 証拠が必要か、その場合どんなものか
例えば浮気調査の相談の場合、「浮気の状況や頻度」「浮気相手について知っていることはあるか」「依頼の目的は浮気の事実確認か離婚請求のための証拠の獲得か」といった質問をされるでしょう。
これはパートナーの浮気に関する情報量や調査の目的によって調査方法が大きく異なるためです。
無料相談は電話やメール、LINE、面談といったいくつかの方法から選ぶことができますので落ち着いて相談できる方法を選びましょう。
また無料相談を行ったからといって必ず調査を依頼しなければならないわけではありません。
無料相談では相手の探偵事務所があなたが抱えるお悩みに耳を傾け、問題の解決のために動いてくれるかどうか、依頼に値するかどうか見きわめることが大切です。
面談時のポイント
調査依頼の流れとして、過日の無料相談の内容について探偵との面談が行われます。
面談の場所は探偵事務所が多いですが、人目が気になる場合にはカフェやファミレスなどを指定することも可能です。
ただ悪質な探偵業者の場合、事務所が実際には存在せず調査費用を支払った途端連絡が取れなくなるケースもあるため一度は事務所に足を運びましょう。
面談では無料相談での内容を元に調査の方針や内容が提案されます。
見積もり時のポイント
探偵に調査依頼する流れとして、調査の方針が決まったら実際に調査を依頼する場合の費用の見積もりが提示されます。
この時必ず確認したいのが見積金額の内訳です。
見積もりで提示された金額は調査料金のみで経費が別途かかるのか、経費込みの金額なのかは後々トラブルにならないよう確認しておきましょう。
また見積金額は安ければ良いというわけではありません。
探偵が行う調査はスキルを必要とするものです。調査費用の安さをアピールしすぎる探偵事務所はあまりおすすめできません。
といっても調査料金の相場が分からないと見積金額が妥当か否かの判断がつきませんから複数の探偵事務所に見積もりを出してもらい比較検討するのもひとつの方法です。
契約の流れ
複数の探偵事務所に見積もりを出してもらい比較検討したら調査を依頼する探偵事務所を決めて契約を結びましょう。
その際の持ち物は「身分証明書」と「印鑑」ですが、依頼先や料金プランによっては「調査費用」や「着手金」が必要な場合もあります。
また契約を結ぶにあたって確認したいのが契約書類です。
探偵業者が順守すべき探偵業法では契約時に次の3つの書類を使用しなければなりません。
- 契約書
- 重要事項説明書
- 誓約書
もし探偵に調査依頼する際に上記の書類が揃っていない場合、その探偵は違法業者の可能性がありますから流れで契約を結ぶのは止めた方が良いでしょう。
打ち合わせ時のポイント
調査依頼の流れとして、契約手続きが完了したらいよいよ調査開始です。
調査を始める前に打ち合わせが行われますので、調査対象者の詳細な情報を探偵に伝えましょう。
探偵は調査対象者を知らないため、似た人と間違える可能性もあります。
調査対象者の写真や動画、身体的特徴を依頼先の探偵に提供すれば対象者を間違える恐れも低くなりスムーズに調査が進められるでしょう。
その他、調査を円滑に進めるためには次のような情報が必要です。
- 勤務先
- 行動パターン(出勤・退勤時間や利用する公共交通機関、日課)
- よく立ち寄る場所や行きつけのお店、通っているジムなど
- 所有する車の色、車種、ナンバー
- 契約している駐車場の場所
この他、浮気調査なら浮気の状況や相手の情報、素行調査なら対象者の交友関係など、手がかりになるかもしれない情報は依頼先の探偵に提供しましょう。
調査開始〜結果報告までの流れ
調査開始から結果報告までの流れを確認しましょう。
探偵による調査は浮気調査や素行調査などの場合を含め、複数の調査員で行われます。
これは対象者を見失ったり、調査に気づかれたりすることを防ぐためです。
ある程度調査対象者の行動パターンや一日の流れを把握していると調査依頼が失敗する可能性は低くなります。
このことからも事前の打ち合わせの重要性がお分かり頂けるでしょう。
探偵事務所によってはリアルタイムで、あるいは定期的に調査の過程で状況報告が行われます。
依頼人に状況を伝えると普段どおりの態度がとれなくなり調査に支障をきたすという理由で調査終了まで状況報告をしない探偵事務所もありますので、状況報告を希望する場合は事前に確認しましょう。
素行調査では対象者の行動によって遠方に出張する必要が出てくることもあります。
その場合、追加料金が発生する可能性がありますので併せて確認しましょう。
追加料金が必要になった場合に流れで勝手に行動するのではなく、事前連絡を入れてもらえるよう依頼時に希望するのもひとつの方法です。
調査が終了したら1週間程度で調査結果の詳細をまとめた調査報告書を受け取ります。
この調査報告書は調査期間中に調査員が確認した対象者の行動が時系列で記録されるものです。
要所要所に写真が添付されており、探偵事務所によっては動画が受け取れるところもあります。
この調査報告書は浮気調査の裁判でも証拠として使用できるものです。
内容によっては証拠として採用できないケースもあるため、面談時にサンプルを確認してしっかりした調査報告書を作成できる探偵事務所に調査依頼することをおすすめします。
アフターフォロー
最近では調査終了後の流れでアフターフォローに力を入れる探偵事務所が多いです。
例えば浮気調査のアフターフォローを希望する場合、調停や裁判で力になってくれる弁護士の紹介、あるいは夫婦関係を修復したい依頼者に対しては夫婦でのカウンセリングなどが受けられます。
またパートナーの浮気による精神的ダメージを癒すためにメンタルサポートを行っている探偵事務所もあります。
この他にも浮気調査や素行調査のアフターフォローを用意している場合がありますので調査を依頼する流れの中で確認しておきましょう。
調査費用を支払うタイミング
調査費用を支払うタイミングは探偵事務所により異なりますが、支払い方はだいたい次の3つのうちのどれかです。
- 前払い
- 着手金+調査後
- 調査後払い
1.前払い
調査依頼が決まり契約を結ぶ流れの時点で調査費用を支払うのが前払いです。
実は前払いの探偵事務所はあまり多くありません。
これは一部の悪質な業者が調査費用を受け取ったにも拘らず調査を行わない、あるいは形だけの調査を行うといったトラブルが多く見受けられたためです。
数は少ないものの前払いの必要がある探偵事務所はありますので、契約前に確認するようにしましょう。
2.着手金+調査後払い
これは契約時に着手金を支払い、調査終了時に残りの金額を支払うというもので、とくに成功報酬型料金プランの場合に用いられる支払方法です。
成功報酬型料金プランは「調査が成功した場合に報酬が発生する」タイプで、調査が成功しない場合には一切費用が発生しない完全成功報酬型の料金プランもあります。
実はこの成功報酬型料金プランは探偵事務所側と依頼人側の「調査の成功が何を示すか」の認識の違いでトラブルになるケースが少なくありません。
成功報酬型料金プランで調査を依頼する際には「調査の成功」が何を指すのかを確認しておく必要があります。
例えば浮気調査であれば「調査の成功」は「浮気の証拠」というイメージがありますが離婚や慰謝料を請求する場合に証拠として使えるのは「パートナーと浮気相手の間に肉体関係(不貞行為)があると推察できる証拠」です。
そのためこのケースでの調査の成功は「不貞行為を示す証拠」でなければいけません。
このようなケースでは後々トラブルにならないよう契約書にも「成功の定義」を明記しておけば安心です。
また成功報酬型料金プランで調査を依頼する際には、調査が失敗した場合に着手金の返金はあるのかについても契約時の流れの中で確認しておきましょう。
3.調査後払い
調査後払いは調査終了後にすべての料金を支払う方法です。
調査が成功しなければ一切支払いが発生しない完全成功報酬型料金プランで調査を依頼する場合にはこの支払方法が適用されます。
ただ完全成功報酬型料金プランは調査が成功しないと一切料金が発生しないため探偵事務所側のリスクが高く、調査が成功する見込みが低いケースでは調査を引き受けてもらえないことも少なくありません。
また調査を行っても依頼人が費用を支払う保証がないため、調査後払いができる探偵事務所はそう多くないのが実際のところです。
複数社の比較が重要!探偵依頼時の注意点とトラブル防止策
探偵に調査を依頼する場合1社に相談した流れで契約してしまわず、複数の探偵事務所にコンタクトをとって比較検討することが重要です。
1社のみから見積もりを受け取って流れのまま調査を依頼すると、高額な調査費用を請求されたりずさんな調査が行われても気づかない恐れがあります。
流れで契約を決めずに数社の調査費用の見積もりを比較してみると項目はほとんど同じですから探偵社間の違いが分かりますし、いわゆるぼったくり業者に引っかかることを防ぐことができるでしょう。
悪質な探偵業者によるトラブル事例と防止策
探偵事務所に調査依頼する人は年々増え、それに比例して国民生活センターなどに寄せられる探偵業者とのトラブル相談も増加している状況があります。
残念ながら悪質な探偵業者はたしかに存在するため、防止策を参考にして安全に調査を依頼しましょう。
ここでは悪質な探偵業者によるトラブル事例と防止策を紹介します。
ケース①調査費用を前払いしたら探偵業者と連絡が取れなくなった
このようなケースは少なくありません。このようなトラブルを防止するには次のような方法が考えられます。
- 設立後ある程度の年数が経つ探偵事務所に調査を依頼する
- 事務所が実在する探偵事務所に調査を依頼する
簡単にいってしまうと、よく分からない探偵業者に流れで調査依頼してしまわず、実績のある探偵事務所に調査依頼することが悪質な探偵業者に引っかからないポイントといえるかもしれません。
ケース②見積もりでは調査員2名の予定が1名で調査していた
このようなケースは実はよくあるといわれますが、依頼者側が調査の場所を訪れない限り知る由もありません。
1名で調査した場合、対象者を見失ったり尾行に気づかれる可能性が高くなるため通常は状況に応じて2~4名で調査を行います。
調査員の水増しのトラブル防止策は調査場所に行く、調査の流れの中で調査の様子を報告してもらう、といった方法が考えられますが現実的ではありません。
最も有効なのは信頼できる探偵事務所に調査を依頼することです。
これは無料相談や面談時の対応の誠実さから見きわめることをおすすめします。
記事まとめ
今回の記事では探偵に調査を依頼した場合の一連の流れに解説しました。
探偵業者は全国に約7,000社ありますが、調査の流れに大きな違いはありません。
調査が終了するまでの流れを知っておけば、どんな準備が必要でどんなことに注意を払えば良いかが分かり、実際に調査を依頼する際に困ることは少ないでしょう。
またよくある探偵業者とのトラブルと対応策についても紹介しましたのでご自分が調査を依頼する際にもぜひ参考にしてください。
ただ調査員の質やスキル、料金には大きな違いがあるため、調査力が高く信頼のおける探偵事務所を選んで調査を依頼することが大切です。
数社の探偵事務所にコンタクトをとって対応を見きわめ、ご自分のトラブル解決のための調査をしっかり行う探偵に調査を依頼しましょう。
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