こんにちは。
弁護士の林 孝匡です。
ホントウにあった不倫裁判を通じて、探偵の証拠の重要性を解説します(東京地裁 R4.12.16)
結婚式の直前に不倫発覚!という絶望事件です。
入籍後のある日、妻が夫の携帯を見たところ、女性の裸の写真が保存されていたのです(以下「Y子」)
その後、妻は探偵に依頼して、お泊まりの証拠を確保しました。そして妻がY子を訴えました。
裁判所「Y子は妻に慰謝料160万円払え」
以下、事件の詳細を解説します。
※ 争いを一部抜粋して簡略化
※ 判決の本質を損なわないよう一部フランクな会話に変換
当事者
- 妻
(長男:3歳くらい) - 夫
ホストクラブ勤務 - Y子
夫の不倫相手
夫とはマッチングアプリで知り合う
事件の概要
結婚式直前に不倫発覚!
という絶望事件です。経緯をご説明します。
2人は、平成28年に結婚しましたが、妻が長男を身籠っていたので結婚式は先送りにすることにしました。
そして、平成29年に長男が生まれましたが、結婚式に長男も参加できるよう、長男の成長を待ってから結婚式を挙げることにしました。
令和元年8月には旅行代理店に申し込み。令和2年4月にハワイで結婚式を挙げることに決定しました。
令和元年9月には、衣装合わせのために貸衣装店に行ったりしました。
しかし!夫の不倫が発覚します。
ーー 奥さん、なぜ夫の不倫に気づいたんですか?
妻「普段そんなことをしないのに、夫が朝帰りをしたんです。怪しいと思って夫の携帯電話を見たところ、 女性の裸の写真や動画が保存されていました…」
夫は、この女性とマッチングアプリで知り合っていました。
探偵に依頼
妻が証拠をつかむために探偵に依頼します。そして探偵は、以下の証拠を確保しました。
- 夜、夫とY子が食事に行ったあと、Y子の家へ行き、そのまま宿泊
結婚式をキャンセル
激怒した妻は、ハワイ旅行をキャンセルしました。夫は、妻に携帯を見られたことにブチギレて家を出ました。
妻がY子にLINE
その約1ヶ月後、妻がY子にLINEを送信しました。やりとりは以下のとおりです。
妻「私は妻です。夫は既婚者で小さな子供もおりますので、あなたの行為は不貞行為となります。今後、夫とは一切会わず、連絡先も消してください。離婚する気はございません。よろしくお願い申し上げます」
Y子「この人のことでしょうか?(夫のプロフィール画像を添付)」
妻「はい、そうです」
Y子「あらまぁ」
Y子が夫にLINE
Y子は夫のことを独身だと信じていたようです。
Y子「結婚しているの?」
夫「過去に1回」
夫は大ウソをこきました。
再び探偵に依頼
妻は再び探偵に依頼しまいた。そして探偵は以下の証拠を確保しました。
- 夫がY子の家に2連泊
慰謝料請求
妻は弁護士を雇い、夫に内容証明を送付します。そこには「300万円の慰謝料を請求する」旨が記載されていました。
夫が謝罪
夫は妻に以下のメッセージを送り、謝罪しました。
「むこうとは縁を切ったけど、それと向こうに請求したお金は俺が払います」
「やっぱり息子に会わす顔なくなるの嫌だし、もう仕事以外で女性と関わるのやめるわ」
「ごめん!!手伝えることは協力します。誕生日悲しくてやばかった」
「ごめんほんとに」
再び不倫!
しかし、謝罪メッセージを送った翌月には、夫は再びY子と不倫を再開させました。
毎日のようにY子の自宅に通い、さらには2人で住むための物件まで探すありさまです。
しかも、4ヶ月後にはY子の妊娠が発覚し、中絶に至っています…。
協議離婚
その後、ホストの人心掌握術を駆使したのでしょう。
妻と復縁しそうになったりますが、約1年4ヶ月後、2人は協議離婚しました。
妻はY子を相手どり、慰謝料請求する裁判を起こしました。
【不倫裁判】裁判所による判決を弁護士が解説
裁判所「Y子は妻に慰謝料160万円を払え」
独身だと信じていた?
Y子は「この男性が独身だと信じていました!なので私に過失はありません」と反論しました。
しかし、裁判所は「たしかに妻からLINEメッセージを受け取るまでは独身だと信じていたかもしれないが、それ以降は既婚者であると認識していた。そのあとも何度も不貞行為を行っているので過失あり」と判断しました。
マメ知識
たしかに【独身だと信じ切っていた場合】は過失ナシとなります。
ここは妻の行動が素晴らしかったです。夫の不倫相手にLINEを送るという行動です。
今回の妻のように、「私は妻だ。あなたの付き合っている男性は既婚者だ」と相手に認識させることで過失アリに持っていきましょう。
探偵の証拠がなければ…
負けていた可能性があるでしょう。
なんせ、夫はホストです。言い訳のプロです。
夫がY子に言い訳を指南していた可能性もあるでしょう。
しかし、探偵がお泊まりの証拠を確保してくれたことで、言い訳する気力さえ失せたことでしょう。お泊まりの証拠力は極めて強いからです。
記事まとめ:相手の行為に不信感がある場合や、不倫・浮気の疑いがあるときは探偵にご依頼ください
今回、慰謝料が160万円と比較的高額となったのは、不貞期間が長かったこと、妻がY子にLINEを送ったにもかかわらずY子が不貞を続けていたことなどが要因です。
不貞の回数が多ければ多いほど慰謝料が上がるのでで、「あやしい…」と感じたら早めに探偵に依頼することをオススメします。
ご自身で撮影を試みると失敗する可能性が高いのです。一度気づかれたらたら二度と確保することはできないので、プロである探偵に依頼するのがベストです。
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